【クリエイター向け】TikTokノススメ
突然ですが、2か月ほど前にTiktokを始めました。
ライブ配信時に「TikTokのアクセントが可笑しい」とリスナーから弄られた私がです。
きっかけは、ネタ曲投稿祭でフォローしたボカロPさんがTikTokでバズってるという噂を聞いたからでした。
始めたはいいものの、
- 何を投稿すればいのか
- そもそも縦に長い動画ってどうやって作るのか
といったレベルから、手探り状態でやってきました。
おかげさまで2021年5月27日現在ではフォロワーが2000人を超え、動画もそこそこ再生されるようになりました。
まだまだ駆け出しのTikTokerですが、自分への備忘録として、そしてまだTikTokをやっていないクリエイターさんの参考にもなればと思い、2ヵ月ほどTikTokをやってきて得た、伸びるためのノウハウをまとめておきます。
①スマホ縦画面に最適化した動画を作る
TikTok利用者のメインデバイスはスマホですから、スマホで見やすい動画の方が伸びます。当たり前ですね。
当初私はyoutubeやニコニコ動画に投稿した横長の動画を加工して、縦長の動画を作って投稿していました。こんな感じです。
@kimura_yp ちょうどいい ##ボカロ ##木村わいP ##初音ミク ##高音厨音域テスト
♬ オリジナル楽曲 - 木村わいP
同じ曲を縦長のスマホ画面に最適化して投稿したものがこちらです。
@kimura_yp フル版はyoutubeで見て! ##ちょうどいい ##木村わいP ##ボカロ ##初音ミク
♬ オリジナル楽曲 - 木村わいP
同じ曲ですが、再生数もいいね数も、後者の方がかなり多くなっています。
他の動画においても、横長動画を加工しただけのものより、縦長に最適化した動画の方が全体的に再生数もいいね数も多い傾向がありました。
スマートフォンの縦画面に最適化した動画にすることが重要なのですね。
②TikTokコンテンツとして完結させる
私は当初TikTokを宣伝用チャネルとしか考えておらず、メインであるyoutubeに送客することを第一に考えて動画を作っていました。
そのため、60秒に収まるようワンコーラスの切り抜きを作って、「フルはyoutubeで」という宣伝文句を書いていました。
しかし、私のTiktokチャンネルで伸びている動画は
@kimura_yp 夜更かしはほどほどに ##ボカロ ##初音ミク ##木村わいp ##おやすみ ##おまえらそろそろ寝ろ
♬ オリジナル楽曲 - 木村わいP
や
@kimura_yp 毎日の葛藤 ##ボカロ ##木村わいP ##風呂 ##あるある
♬ オリジナル楽曲 - 木村わいP
のようにTikTok動画内で完結している動画でした。
わかりやすいのが以下の二つの比較です。
@kimura_yp 今週こそは ##何もしてないのに休日が終わった ##ボカロ ##木村わいP ##あるある
♬ オリジナル楽曲 - 木村わいP
@kimura_yp 毎日がんばる君へ ##ボカロ ##応援 ##木村わいP ##無理しない
♬ オリジナル楽曲 - 木村わいP
どちらも同じ曲なのですが、前者はワンコーラスの切りぬき+youtubeへの送客誘導という構成に対し、後者はサビのワンフレーズのみです。再生数やいいね数は後者の方が多くなっています。
前者はyoutubeの宣伝が目的なのに対し、後者は単体でコンテンツとして完結しており、「頑張りすぎないで気楽にいこう」というわかりやすいメッセージ性があるので、伸びたのだと思います。
ボカロPや歌い手の方であれば、伝えたいメッセージが込められたワンフレーズを切り取った短い動画を、1曲に対して複数投稿してもよいでしょう。
そうは言っても、TikTokの60秒という限られた時間で自身のコンテンツを伝えきることは難しいですし、現時点ではTikTok単体でのマネタイズも難しいため、youtubeや外部サイト等への送客を行いたいクリエイターも多いでしょう。
その際は、宣伝文を投稿時の本文に書いておく程度が良さそうです。プロフィールにリンクを貼っておけば、気になった方は自然と見てくれるはずです。
③あるあるネタは神
上記で紹介した私の再生数TOP2が「夜更かし」「風呂入るのだるい」というあるあるネタであることからもわかりますが、他の方の動画をザッピングしていても、あるあるネタは再生数やいいね数が多い傾向にあります。
TikTokに限らずあるあるネタは鉄板ですが、「あるある」はつまり「共感しやすい」ということなので、シェアが命のTikTokとは特に相性がいいのでしょう。
TikTokの短い動画は、LINEスタンプと同じようにコミュニケーションの中で「仲間に見せる」という使われ方とも相性がよいため、②と合わせて「TikTokコンテンツとして完結している共感されやすいネタ」が拡散されやすいのだと思います。
懐かしのあの人になれるかも
私のTikTokのコメントには
「木村わいPさん、懐かしい」
「ニコニコでよく見てた」
といったコメントがかなり多くついており、2021年現在でもニコニコ動画に投稿を続けている私としては驚いたのですが、ここから推測できることがあります。
2010年代前半のニコニコ動画全盛期にニコニコ動画を見ていた人の一部は、現在ニコニコ動画を離れ、TikTokをやっているのではないでしょうか。
当時ボカロや歌ってみたのメインリスナーであった10代~20代の若者は、今や立派な大人になり、コンテンツ視聴のメインストリームがTikTokになっているのです。彼ら/彼女らからすると、青春時代にニコニコで見ていた私を、大人になってTikTokで見つけたことで「懐かしい」という感情を抱いたのでしょう。
TikTokのメインユーザ層は中高生だと思われがちですが、日本においては20代~40代の利用者が多くなっていて、やはり10年前のニコニコメイン視聴層とも合致します。
私と同じく2010年代前半にニコニコ動画で活動していたクリエイターの皆さんも、同じようにTikTokに参入することで「懐かしのあの人」として、温かく迎え入れてもらえるかもしれません。
これを機に、TikTokを始めてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。